一般社団法人 美夜古青年会議所

理事長所信

 



理事長写真
第51代理事長
小 堤 千 壽

一志相伝
~未来へ向け、共に一歩を踏み出そう~


  • はじめに
     1949年、明るい豊かな社会の実現を理想に、責任感と情熱を持った50人の青年たちによってJC運動は始まりました。美夜古JCも1968年に設立されて以降、共に向上し合い、社会に貢献しようという高い志のもと、強い意志と揺るぎない信念を持ち続け、常に変化する社会情勢と向き合いながら、地域の先頭に立って運動を展開し、昨年創立50周年を迎えました。今を生きる私たちには、創始の精神のもと、脈々と受け継がれてきた伝統とこれまでの歴史に敬意を払い、先輩方が紡いでこられた想いを継承していくという責務があります。
     そのためには、急速な時代の変化に対応すべく現状をしっかりと把握し、今何が必要とされているのかを綿密に分析して、未来を見据えた的確な行動を起こさなくてはなりません。
     51年目だからこそ、今一度、志をひとつにして覚悟と使命感をもって、50年という長きに亘り、引き継がれてきた強い意志と揺るぎない信念を次世代に相伝し、今の時代に求められる我々にしかできない運動を展開し、未来へ向け、地域と共に一歩ずつ歩んでいく、それこそが私たちJCに課せられた使命なのです。

    互いに成長し積極的に参画していく組織創り
       JCとは様々な背景を持つ会員同士が、同じ志のもと強く共鳴し合い「まちづくり」「ひとづくり」 のために運動を興すことで、地域社会に寄与し、市民意識の変革をうながしていく団体であるべきだと考えます。まず、一人では達成することができない目的を成し遂げようとする時、人は集い協動してその目的を達成しようとします。しかし、単なる集団では達成することはできず、各々がいかに行動すべきか、共通の目的に向かう認識が必要です。そして、JCの一員としてどうあるべきかを考え、資質を高め、会員同士が共鳴しあい、自発的な行動を起こす価値ある団体へと組織力を高めていかなくてはなりません。
     まずは、美夜古JCがメンバーにより多くの成長の機会を提供できる組織基盤を再構し、JC活動を通じて自己成長につなげるという意識を醸成するために、改めて会の伝統や時間厳守など規律を重んじると同時に、過去にとらわれずより良いものを取り入れながら魅力ある例会や事業を構築し、様々な機会を成長の場として大切にする組織運営を行います。そして、LOMの活動だけに留まらず全国組織・世界組織であるJCのスケールメリットを活用し、全国大会や京都会議、サマーコンファレンスなど、各種大会への積極的参画や福岡ブロック協議会等への出向を促します。また、その経験をメンバー全員に伝播させるように努め、互いに声を掛けあい、同じ機会、同じ時間を過ごすことで共に成長し、更なるLOM発展と組織創りにつなげていきます。 

    防災意識の向上
     近年、全国各地で地震、台風、豪雨などといった自然災害が多く発生しています。当初は想定内だと考えられていた自然災害も、危機管理や備え、発生してからの対応が不十分などといった要因で、想定外となっていることも見受けられます。危険を予測し、自分の身を守ることはもちろんのこと、我々は危機管理の重要性をしっかりと発信していくべきだと考えます。
     いつ起こるかわからない災害や、起こりうるであろう災害に対して、地域との連携をとり、しっかりとシミュレーションを行うことで、その時々に応じた適切な支援活動を展開します。また、日本各地に695青年会議所、約30,000人の同志と連携し、率先して行動に移せる強固なネットワークを駆使し、JCとしてのスケールメリットを活用した支援を行います。
     美夜古JCは、2016年に行橋市・苅田町・みやこ町社会福祉協議会と災害時協力協定を結びました。この締結がしっかりと機能するよう、平常時から顔の見える関係を構築し、協力関係を深めることで、有事の際の迅速な対応に繋げるとともに、更なる防災意識の向上を図ります。

    地域への情報発信とつながりの強化
     私たちがどんなに情熱を傾けて運動を展開しようとも、それが地域に伝播していかなくては、運動とは言えません。私たちの運動や地域に対する熱い想いを広く発信し、地域住民の私たちに対する認知度の向上を図り、地域とのつながりを強化していく必要があります。
     そのために、メンバーの意識統一を図り、各種会議や例会、事業や運動、活動内容及びその成果などの魅力ある情報を、ホームページやSNSを活用しながらリアルタイムで発信していきます。また、率先して奉仕活動をおこなうなど、地域でおこなわれている行事にも積極的に参画することで、直接的に地域住民とのつながりや絆を深め、協働、共生の意識醸成をうながします。

    相互理解による国際共生社会の創造
     日本が観光立国として国をあげて外国人旅行者受け入れを推進していることで、各地で外国人旅行者が増えており、ますますグローバル化が進んでいることを肌で感じられます。また、2019年にはラグビーワールドカップ、2020年には東京オリンピック・パラリンピックを控え、今後益々外国の方と交流する機会が増えてきます。このような国際社会の中で、私たちは日本という国に誇りを持って海外の方々と接し、多様な文化や国民性を柔軟に受け入れ、互いを尊重し、共生していかなければなりません。
     私たち美夜古JCは、姉妹JCである大韓民国金海JCと43年間という永きに亘り深い交流を継続してきました。両国の間には歴史認識や領土領海問題など、未だに溝を埋められない現状がありながらも、草の根の民間外交として、互いを尊重しあう人と人の交流によって、両国の子どもたちも含め、多くの友情を育んできました。親愛なる金海JCとの絆は、美夜古JCにとどまらず、地域の発展にも寄与してきたという自負があります。受け継がれてきたこの関係を絶やさずに、より絆や友情を深めることのできる国際交流事業を展開していきます。また、メンバーにも多様な文化を受け入れる柔軟な心を育むとともに、自国に対する理解を深める機会を創出することで、国際共生の地域を創造します。

    地域住民と共生・協働・参画するまちづくり
     近年、行政や他団体、そして地域住民により様々なかたちで、まちづくりがおこなわれ、多くのイベントや事業を通じ、地域の活性化が図られています。その活動をされている方々と、運動を展開している私たちが、地域のためにそれぞれの特性を生かし、協力しあって活動し、成果や責任を共有しあい、協働することが必要と考えます。
     過去5年間継続してきた桜スマイルフェスタは、行政並びに地域の皆様の多大なるご支援のおかげで、この地域の春の風物詩として定着してきました。改めて人や地域の繋がりを大切にし、地域住民を巻き込み主体的に参画できる機会を設け、会員が一丸となって新たなステージへ挑戦する気概を持ち、時代の変化に合わせ、新しい風を取り込みながらも行政や他団体との垣根を越えて、協働共生しながら地域の魅力を発信していきます。また、今自分達の住み暮らすまちでどのようなまちづくりの取り組みをしているのか、地域の魅力をどのように発信しているのか、現状を今一度再認識しなければいけません。何が本当に必要とされ、何が求められているかを我々がまず積極的に参画し体感することで、地域住民との協働をおこない、より良いまちづくりの創造につなげていきます。

    当事者意識をもち果敢に挑戦する同志の拡大
     JC運動は市民意識変革運動であり、この会員拡大運動であると言われています。その基本である会員拡大運動ができずして「明るい豊かな社会」を実現することはできません。人口減少や景気の停滞感など、できない理由を挙げるのはたやすいことです。たしかに全国での会員数は減少傾向ですが、そんな中でも、会員拡大を成功させているLOMは存在します。なぜ成功しているのか、なぜ失敗しているのかを真摯に受け止め、成功するための行動を今こそ起こすべきです。
     美夜古JCの現状を見ると、会員数が減少傾向にあり、このままでは我々の運動を発信し続けることはおろか、今後LOMの存続さえも危ぶまれる状況となりかねません。また、半数以上のメンバーが入会3年未満となっており、人財の育成と会員拡大が喫緊の課題です。 この課題を克服するためには、私たち(美夜古JC)が起こすイノベーションを基に、地域全体で大きな一歩を踏み出す。そんな地域の宝になりうる仲間、果敢に挑戦する同志を一人でも多く増やさなくてはなりません。
     まずは、我々メンバー全員が当事者意識をもって美夜古JCの意義や魅力を見つめ直し、同じ目標を持って積極的に会員拡大に取り組むためにメンバーに対し、JCの意義や魅力の共有と、各自が魅力を語れる人財となるべく発信力の育成という会員拡大の両輪となる施策を実施します。また、メンバー全員が美夜古JCという団体をより強いものとするために、当事者意識の醸成を図りながら、新たな手法を常に模索し、失敗を恐れず果敢に挑戦する姿勢をもった同志の拡大をおこないます。

    未来を担い切り拓く人財の育成
     崇高な理念を掲げていても、メンバー一人ひとりの内実が伴っていなければ、地域住民の信頼を得ることはできません。ひとづくりとまちづくりはJCの両輪ですが、ひとによってまちがつくられるのであれば、まずはひとが成長しなければ明るい未来は描けません。そのために、修練、奉仕、友情という三信条を掲げ、行動を起こす我々が、魅力ある人財、団体で在り続けるためにも、まちの未来を担い、切り拓いていく人財を育成することが必要です。
     JCでは、40歳までの限られた時間の中で、自ら行動を起こせば多くの自己成長の機会を得られますが、行動を起こさなければ時間と金銭を浪費するだけで終わってしまいます。JCでは自ら切り拓き、目的意識を持ち、精一杯修練を積まなければ、何も得ることはできません。
     今年度は、JC運動への理解を深めながら、会員個々に目的意識を明確に持ち、修練と向き合う会員研修を実施します。修練の先にある自己の成長は必ずや会社や地域に前向きな変化をもたらします。まずは自己を成長させ、そして会社を成長させ、さらには地域を成長させる人財の開発をおこなっていきます。
     また、コミュニティの衰退など、未来を担う子どもたちを取り巻く社会環境は大きく変化しています。子どもたちのコミュニケーション能力の低下や自尊感情が低いなど社会性や協調性の不足が危惧されており、自分と他者とを理解した上で互いに支え合える繋がりを築き、夢や希望をもって地域や未来を担うといった気概を育むことも、必要不可欠であると考えます。
     このような状況を鑑みて、異年齢・他地域の子どもたちとの交流の場を創出し、お互いが相手を想いやる気持ちをもって行動することを念頭に、日々の生活の中では経験することの出来ないプログラムを実践していくことで、夢や希望を育む事業を開催し、未来を担う人財を育成します。

    結びに
     JCは「個人の修練、社会への奉仕、世界との友情」の三信条のもと運動を展開しています。ここに集う会員は自らの意思で入会しています。自発的な意思による運動であるからこそ自己啓発、修練に励むべきであり、無限の可能性を秘めた青年が集う学び舎として活用し、社会への奉仕を通じて、個人の成長につなげなければなりません。
     2019年度は美夜古JCにとって50年の節目から一歩を踏み出す一年であり、責務の大きい一年と感じています。我々の歩んでいく一歩は、伝統あるJCの歴史からみると、ほんのわずかでしかありません。しかし、わずかであろうとも、50年という時間を超えて引き継がれてきた強い意志と揺るぎない信念は変わることなく、地域のために、本気で行動し、前に進んでいくことに誇りを持っています。その誇りを胸に、メンバーと同じ時間、同じ想いを共有し、一歩一歩を確実に踏み出し、積み重ねながら力を合わせ歩んでいきたいと願っています。
     一年毎の積み重ねであるJC運動の中で、2019年度の運動を体験できるのは私たち現役メンバーだけです。限られた時間の中で何を学び得るのか、“止まる”も“進む”も私たち次第です。
     私は理事長として覚悟と使命感をもって、この貴重な一年を突き進んでまいります。

     わずかでも前に進み続けるためにも、志をひとつにして覚悟と責任をもって新たなステージへと果敢に挑戦し、次世代に相伝していこう!今の時代に求められる我々にしかできない運動を展開し、未来へ向け、力強く一歩を踏み出そう!